コスパ抜群な家系「せい屋」ラーメン(中) 650円

休日の午後、仕事用の夏服を買おうと下北に行ったのだが、いまひとつピンとこなかったので結局何も買わなかった。

飯だけでも食って帰ろうと散策したが、これもまたなかなかピンとこず優柔不断な本日。ちゃんと食べログでも見て調べればよかったのだが、特にお目当てもなく歩いたので有名店は見つけられず。

30分ほど歩いて、最終的には「餃子の王将」で餃子をつまみながら軽く飲もうかとも考えたが、このご時世で外で飲むのはなんとなく気がひける。

そんなこんなで近くにあった「せい屋」でラーメンを食べることにした。

ラーメン(中) 650円

ラーメン(中) 650円

家系はライス無料だったり、比較的にコスパが高い店も多いが、ラーメン1杯の安さといえば「せい屋」が一番だと思う。

日曜日の本日伺ったのは15時すぎだったが、店員さんが一人で切り盛りしている中、次から次へとひっきりなしにお客さんがやってきて、満席とまではなっていないが、一人で捌くには大変そうな状況だった。

せめて券売機があれば会計は楽なのにな...など思いながら、調理して会計してを全て一人行っている店員さんを眺めていた。

ライトな家系という印象の「せい屋」で、若いときは他に店があれば入店することはなかったが、歳を取ってくると濃厚さが売りの店よりライトなスープを好むようになってくる。

30代の頃、家系にハマり週に1回以上は食べに行っていた時期もある。

当時は埼玉に住んでいて、家系と呼ばれる店も多くなかったので、家系ラーメンの店には特別な思い入れがあった。

ところがそれから数年後、家系インスパイヤが都内で爆発的に増えて希少価値が薄くなっていく。

あれだけ好きでハマっていたのに、店が増えると訪問する回数が減ってくるのは不思議なものだ。単純に歳のせいかも知れないが…

爆発的に増えた家系インスパイヤのお店では主に業務スープを使用しているチェーン店が多い印象で、別に業務スープを否定している訳ではなく、マイルドで万人受けするスープに仕上げている感じがするので、癖がなく正直なところどこで食べても同じような味がする。

もちろん美味しいのだが、せっかく食べるならその店で作ったスープを食べたいと思い、あまりそのようなチェーン店には行かないようにしている。圧倒的に安いなら別だが、業務スープを買ってきてる分、逆に高いんだよな。

ちなみに天一はセントラルキッチン方式で、天一も各店でスープを作っている訳ではないが、チェーン店でないとスープを買うことはできない。業務スープはお金を払えば誰でも買えるという違いがある。

そんなご時世でも、この「せい屋」はしっかり自店でスープを作り、安くラーメンを提供している優良店なのである。

家系では麺は基本「固め」をオーダー。

いつものスープの儀式を済まし麺をすすっていく。

いつもの通り3分の1ほど食べ進めると1段階目の味変タイム。

「せい屋」にはニンニク・ショウガ・豆板醤・コショウ・酢・ラー油とあったが、今日はまだ時間帯が早かったこともあり、まずはニンニクをレンゲ一杯投入。

よくスープに溶かして麺をすすると...旨い!ジャンクさが一気に増す。

ニンニクを投入してから1枚目のノリで麺を包んで海苔巻き麺を堪能する。

ライスがあればノリはライスに使いたいところだが、今日は麺のみなので全て海苔巻き麺に使用する。

その後、コショウを軽くパラっと振りかける。

コショウがジャンクさを引き締めてくれる。

2枚目のノリを使用する前に、どんぶりの縁に豆板醤を乗せる。まだスープに溶かさない。

2枚目のノリで麺を包み、そのノリの上にちょこんと豆板醤を乗せて食べる。

酸味と辛みが効いてなんとも言えない癖になる味。

そして豆板醤をスープに溶かす。スープ全体にニンニクと豆板醤の刺激が加わる。

楽しみとしては、このあとに酢を入れるとか、ショウガを入れてさっぱりなどあるのだが、今日はこのまま完食した。

家系ラーメンは注文時だけではなく、卓上アイテムも豊富で気分に応じて味変できるのも魅力の1つ。

今日もご馳走様でした。