新宿で大好きな「ほりうち」ざるラーメン 850円
本日は買い物がてら久々に新宿に行ってきた。
新宿には好きなラーメン屋さんがたくさんあるが、今年はコロナの影響もあり出向くのは控えている。
それに加えてこの炎天下の為、サクッと買い物を済ませると、誘惑の多い新宿ではあるが、今日は初志貫徹で最初から決めていたラーメン屋さんに向かう。
すぐ近くにある「満来」と、この「ほりうち」の関係は、都内でラーメン好きなら知っている人も多いだろうと思うが、私は「満来」より断然「ほりうち」の方が好きだ。
一番人気と思われる「チャーざる」はいつか食べてみたいと思いながらも、いつも普通の「ざるラーメン」でお腹いっぱいになってしまうので、なかなか「チャーざる」を注文する勇気がでない。
本日も約1年ぶりの訪問だったので無難に「ざるラーメン」にした。
2年くらい前から年配のご主人の姿を見なくなってしまったのだが、今日も15時くらいに伺ったところ、以前からご主人と一緒に調理していたお弟子さん?息子さん?がお一人で調理していた。
久々の「ざるラーメン」が到着。
ほりうちでのファーストタッチはまずどんぶりに口を付けてスープを一口すする。
うまーい♪
エッジの効いた醤油のしょっぱさの中にほのかな辛みと酸味がして、何度食べても飽きない旨さ。
ラーメンの方はけっこう鶏の甘味を感じるのだが、ざるラーメンでは甘味はほとんど感じない。このシンプルなスープが癖になる。
そして麺を1本すすると、やはりしっかりコシを感じる仕上げになっている...
実は私が「満来」より「ほりうち」派なのは、なによりも麺の絶妙な柔らかさが好きだったのだ。
年配のご主人が茹でる麺は、フニャとしない程度のコシを残しながらも絶妙な柔らかさで、まさに飲める麺といっても過言ではないような仕上げになっていた。
ご主人の姿が見えなくなってからも何度か訪問しているのだが、やはりあの柔らかさで出してくれる職人さんはいなくて少し悲しくなってしまう。
一般的にはコシの強い麺が良しとされているような風習もあるので、今時の職人さんだとコシを感じさせる仕上げになってしまうのだろうが、ほとんど噛まなくても飲めてしまうあの麺の触感。あの麺はもうすすれなくなってしまったのだろうか...
とはいってもこの麺でも全然美味しいことに変わりはない。
麺をスープにくぐらせてすする。
1年ぶりの懐かしい旨さ。昔ながらでありそうで、今でも廃れない、忘れられない味。
具材にはネギ、メンマ、刻みチャーシューがゴロゴロと入っていて、1つ1つがこのスープといい感じに絡み合って心地よいアクセントになってくれる。
3分の1ほど食べ進めると、麺の方に軽くコショウを振りかける。
ほど良い刺激が加わって夢中になってすすってしまう。
残り3分の1ほどになると、もうすぐ至福の時が終わってしまう無常さを感じながらも、最後に少しだけ酢を麺にかけて麺をほぐしていく。あくまでもかけすぎないように気を付けながら。麺に直接酢をかけると、注意しないとかけすぎてしまって酸っぱくなりすぎてしまうからだ。
今日は旨さを引き立てるくらいの酸味に成功。
最後まで美味しく食べきり、スープ割をしないままでスープも全部完飲していた。
しかし、ご主人はもう引退してしまったのだろうか?
また伺います。ご馳走様でした。