背脂とニンニク補給「野方ホープ」元(大盛・背脂多め) 970円
金曜日の仕事帰り、明日は休みなことだし、ニンニクをガッツリと効かせたラーメンが食べたくなった。
最初は「ホープ軒本舗」でニンニクダブルが頭に浮かんだのだが、そういえば近くに「野方ホープ」があったことを思い出しそちらへ向かった。
コロナ対策もバッチリで綺麗な店内。
最近ではコロナ対策で卓上調味料も頼まないと持ってきてくれない店が増え少々面倒に感じる。
こちらの店ではポップで卓上調味料の種類を記載してくれているので、全部お願いして運んでもらった。こういった気遣いはとても嬉しい。頼みづらい店もけっこうあるからな...
そして念願の背脂多めラーメンが到着する。
上の方にちょこんと乗ってるのは何だろうと思い箸で触って確認してみると、これも脂の塊なのかな?これだけを味見しなかったので、よく分からないままだった。
まずはいつも通りスープをすする。
旨い!背脂の甘さと醤油のしょっぱさが混ざり合い、何回食べても旨いと感じるスープ。
そして麺をすする。
麺にも背脂がたっぷりと絡んできて夢中になってすすってしまう。
大盛だったのでデフォルトのままけっこう麺をすすっていくが、十分に味わってからニンニクを投入。
こちらの店では生ニンニクを絞れるタイプで、普段このタイプでは3粒ほど絞るのだが、この日はニンニク欲求が高まっていたせいか一気に5粒絞ってしまった。
そしてニンニクをスープに混ぜてから麺をすする。
ニンニクのパンチが背脂と絡み合い、ガツンとしたジャンクな旨さが口中に広がる。
さらに食べ進めていくと、あれ?背脂がニンニクの刺激を薄めてしまうのか、あまりニンニク感を感じなくなってしまった。
ひとまずコショウをいれて味に締まりを出していく。
しかしこれも最初はコショウを感じるが、だんだん背脂の方が勝っていくように感じる。
そこで辛みを投入する。この自家製唐辛子のような辛みは、けっこう背脂系の店で見かけるが、そういえば何なのだろう?普通の一味とは違い、背脂とよくマッチするようにできてると思う。なんなのか良く分かってないが、これを見かけると必ず後半の味変に使っている。
いつもならこのまま最後まで食べ進めるのだが、もう一度ニンニクのパンチが欲しくなり、もう1粒だけ絞ってみる。
だが、ニンニクのパンチは最初の1口が最大で、それ以降は口が慣れてしまい、だんだんと薄れていく気がして1粒追加してもあまり意味はなかった。
とはいえ大量の背脂を飽きずに食べさせているのは、それほど舌には感じなくても、確実にニンニクや他の調味料がいい仕事をしているはず。
大盛だったのでスープを全部飲むつもりはなかったのだが、気付けば...
なかなか止められずに、ここまで飲んでしまった。
店を出て歩いていると、かなりのニンニク感が口の中を襲ってきた。
背脂がニンニクの刺激を抑え込んでいたが、やはり大量にニンニクを摂取していたようだ。
さらに若干胃もたれもする…もういい歳だから、欲張って背脂多めなんて頼むもんじゃないなと感じたこの日でした。
とても満足しました。ご馳走様でした。
無念… 肉汁うどん 650円
明日は金曜なので少し贅沢をするとして、今日のところはチープ目なラーメンにでもしようかと、仕事帰りにいつもの吉祥寺で下車をしたのだが、この前、店の前を通ったうどん屋が急に頭に浮かび、急遽その店を目指し歩く。
店の前でメニューをみると、「肉汁うどん」がお勧めだったので、初めての来訪でもあるしお勧めに従うことにした。
吉祥寺界隈で食事をしてガッカリしたことがなかったので、下調べもせず油断してしまっていた。
結論から言って、私の口には合わない讃岐うどんだった。
表には「つるつるシコシコなうどん」と書いていたが、個人的には「グニュグニュぼそぼそ」に感じた。
正直なところ、こちらのお店に限らず讃岐うどんを謳っている店のうどんは自分には合わなく感じたことも多いので、一時は行かないようにしていたのだが、「おにやんま」や、近くの「いぶき」などで美味しいと感じる讃岐うどんを食べてるうちに、合わない店が多かったことを忘れてしまっていた。
注文した責任上、頑張って全部食べきったが、一日の中で最も楽しみにしている晩飯を美味しく感じないとは無念だ...
明日はリベンジしよう。
勉強になりました。
最近ハマってる?「富士そば」3連発
今年の夏の異常な暑さもあると思うが、仕事帰りに晩飯でどこに行こうか迷うとすぐに「富士そば」が頭に浮かぶようになってしまった。
「富士そば」のミニ丼セットが、普通に頼むより100円くらい安いのに気づいたせいかもしれない。
3日分まとめて記録しておこう。
この「ヒレカツ丼」は美味しくて、この値段ながらボリュームもあり、かなり満足度の高い一杯だった。このセットがミニ丼セットにハマったきっかけかも…
2日連続だったので、そばではなくラーメンにしてみたのだが、物足りないかなと思ってかき揚げも注文。
かき揚げはラーメンに入って出てくるのかと思っていたが、汁を付けるか聞かれ、別皿でしかも汁まで別にしてくれた。
たまに食べたくなる素朴なラーメン。こういうのを食べても、美味しいと思える自分の味覚が安くて助かる。
最初は隣の「ミニしゃぶしゃぶ丼セット」にしようと思った瞬間に、20円安いこのメニューを発見して思わず押してしまったセット。
味は全然美味しいのだけどチャーシューの量が少ない…この値段だから仕方ないが、20円しか違わないのなら次はしゃぶしゃぶの方にするな。
肉よりネギの気分ならこれも悪くない。
「もりそば」だけだとおやつ替わりみたいなもんだが、ミニ丼をセットにするとコスパの高い食事になる。メニューも多くて近所にあったら嬉しい「富士そば」...まあ、近所ではないのだが。
ユーチューブでよく「ゆで太郎」の動画を見かけて行ってみたくなるのだが、都内ではあまりみかけない。パッと思い浮かぶのは渋谷くらい。
渋谷だったら駅ビルに大好きな「しぶそば」もあるから、駅から少し離れた「ゆで太郎」まで行こうとはなかなか思わない。
本当はニンニクをがっつり効かせたラーメンを食べたいときもあるのに、最近は翌日が仕事だと控えるようになっている。今まではそれほど気にしてなかったのに...💦
歳を取ったからなのか、今までもそれが一般的な常識だったのかは分からない。
ただ、晩飯で色々迷ったときはしばらく「富士そば」に行ってしまうだろうと感じた今日でした。
助かります。ご馳走様でした。
新宿で大好きな「ほりうち」ざるラーメン 850円
本日は買い物がてら久々に新宿に行ってきた。
新宿には好きなラーメン屋さんがたくさんあるが、今年はコロナの影響もあり出向くのは控えている。
それに加えてこの炎天下の為、サクッと買い物を済ませると、誘惑の多い新宿ではあるが、今日は初志貫徹で最初から決めていたラーメン屋さんに向かう。
すぐ近くにある「満来」と、この「ほりうち」の関係は、都内でラーメン好きなら知っている人も多いだろうと思うが、私は「満来」より断然「ほりうち」の方が好きだ。
一番人気と思われる「チャーざる」はいつか食べてみたいと思いながらも、いつも普通の「ざるラーメン」でお腹いっぱいになってしまうので、なかなか「チャーざる」を注文する勇気がでない。
本日も約1年ぶりの訪問だったので無難に「ざるラーメン」にした。
2年くらい前から年配のご主人の姿を見なくなってしまったのだが、今日も15時くらいに伺ったところ、以前からご主人と一緒に調理していたお弟子さん?息子さん?がお一人で調理していた。
久々の「ざるラーメン」が到着。
ほりうちでのファーストタッチはまずどんぶりに口を付けてスープを一口すする。
うまーい♪
エッジの効いた醤油のしょっぱさの中にほのかな辛みと酸味がして、何度食べても飽きない旨さ。
ラーメンの方はけっこう鶏の甘味を感じるのだが、ざるラーメンでは甘味はほとんど感じない。このシンプルなスープが癖になる。
そして麺を1本すすると、やはりしっかりコシを感じる仕上げになっている...
実は私が「満来」より「ほりうち」派なのは、なによりも麺の絶妙な柔らかさが好きだったのだ。
年配のご主人が茹でる麺は、フニャとしない程度のコシを残しながらも絶妙な柔らかさで、まさに飲める麺といっても過言ではないような仕上げになっていた。
ご主人の姿が見えなくなってからも何度か訪問しているのだが、やはりあの柔らかさで出してくれる職人さんはいなくて少し悲しくなってしまう。
一般的にはコシの強い麺が良しとされているような風習もあるので、今時の職人さんだとコシを感じさせる仕上げになってしまうのだろうが、ほとんど噛まなくても飲めてしまうあの麺の触感。あの麺はもうすすれなくなってしまったのだろうか...
とはいってもこの麺でも全然美味しいことに変わりはない。
麺をスープにくぐらせてすする。
1年ぶりの懐かしい旨さ。昔ながらでありそうで、今でも廃れない、忘れられない味。
具材にはネギ、メンマ、刻みチャーシューがゴロゴロと入っていて、1つ1つがこのスープといい感じに絡み合って心地よいアクセントになってくれる。
3分の1ほど食べ進めると、麺の方に軽くコショウを振りかける。
ほど良い刺激が加わって夢中になってすすってしまう。
残り3分の1ほどになると、もうすぐ至福の時が終わってしまう無常さを感じながらも、最後に少しだけ酢を麺にかけて麺をほぐしていく。あくまでもかけすぎないように気を付けながら。麺に直接酢をかけると、注意しないとかけすぎてしまって酸っぱくなりすぎてしまうからだ。
今日は旨さを引き立てるくらいの酸味に成功。
最後まで美味しく食べきり、スープ割をしないままでスープも全部完飲していた。
しかし、ご主人はもう引退してしまったのだろうか?
また伺います。ご馳走様でした。
家系チェーン店「吉祥寺屋」醤油ラーメン(並) 550円(月一日限定)
関東全域に熱中症警戒アラートが発令されるほど暑かったこの日の仕事帰り、つい先日行ったばかりだったが、「富士そば」でもりそばとミニカツ丼のセットにしようと考えて歩いていると、「毎月11日は吉祥寺屋の日」の看板に遭遇する。
家系ラーメン550円をアピールした看板に思わず入店してしまった。
吉祥寺界隈に通勤するようになってまだ数か月だが、家系では「武道家」「洞くつ屋」「武蔵家」の3軒はすでに訪問済み。
あちこちで見かける赤い看板の家系チェーン店はよっぽどでない限り入店しないのだが、月一日限定の看板についつい誘われてしまったこの日だった。
家系ラーメンは10年ほど前にかなりハマって、当時は毎週のように通っていた思い出がある。
当時は埼玉に住んでいたので横浜家系ラーメンは貴重で、初めて家系にハマった時期は近所には1軒しかなく、通勤ルートに新しく家系ができると途中下車して食べにいったものだ。
それから数年経つと「町田商店」系の店があちこちでオープンし、その頃はまだ家系が増えるのが嬉しかったのだが、さらに数年後には「壱角家」系の店が爆発的に増殖する...ここまで店舗数が増えると、もうありがたみを全然感じなくなってしまっていた。週に1回以上は必ず食べていた家家ラーメンが、月1くらいまで減少するようになる。
とはいえ全然食べなくなった訳ではなかったので、適度にあちこちで食べているうちに、いつのまにか自店舗で「スープを作っている店」と「スープを作っていない店」で明確に分けていた。
別に自前でスープを作っていないからダメな店と考えている訳ではないのだが、よそで作られたスープを買ってきて調理している分、自前でスープを作っている店より割高になっている感じがする。
それと、万人受けするようにマイルドで癖のない豚骨スープになっているので、どこで食べても同じような味がして、行ったことがない赤い看板の店を見かけても「今ここに入る必要はないな。他に行く店がないときに入ろう。」と考えるようになっていた。
そんな中「家系ラーメン550円」の看板に釣られて入った店で注文したのは、もちろん
まずはスープを一口。
おっ!しっかり熱々のスープで旨い。
いくら外が暑いからといってもスープがぬるくては美味しくない。
入れ放題の玉ねぎ→ゴマ→刻み生姜→にんにく→豆板醤と順に味変を楽しみながらスープまで完飲した。
以前食べた別店舗の「壱角家」ではイマイチ感を強く感じてしまったのだが、今日は美味しく食べられて、これで550円なら悪くないと思った。いつもこの値段なら選択肢に入るのだが…
また限定日に遭遇したら検討しよう。
ご馳走様でした。
背アブラが食べたくて「心や(旧)」中華そば(背アブラ多め) 850円
8月9日(日) 三連休の中日で日差しの強い午後、前日は一日中飲みまくってしまったので、この日は夏を感じたくて一番暑い時間帯に散歩に出かけた。
自宅から20分ほど新宿方面に歩くと笹塚に着くのだが、笹塚まで行くとたくさん店があるので普段はこの辺りの店に入ることが多い。
この日もクイーンズ伊勢丹や駅ビルを散策し、腹が減ってくるまで時間を潰していた。
たまにはサイゼ飲みにしようかとか、大戸屋で焼き魚にしようかとか考えたのだが、急に背アブラ系のラーメンが食べたくなり幡ヶ谷まで歩くことにした。
2年ほど前に前職を辞めるまでは、この辺りで働いていたので初台~笹塚は毎日のように通っていた。
その頃、週に1回は食べていたラーメンが幡ヶ谷にある「コツ一」と「心や」だ。
どちらも背アブラ入りのラーメンだが、「コツ一」は昔ながらの東京とんこつ醤油系という印象に対して、「心や」は新潟の煮干し系なので味が被ることはなく、この辺りでは私が大好きだった2軒である。
転職して通勤ルートが変わると幡ヶ谷に行くことがなくなり、しばらくご無沙汰だったのだが、明日も休みだしもうひと頑張り歩くことにして幡ヶ谷まで向かった。
日曜は「コツ一」が定休日なのだが、3連休の影響などでもし営業してたら「コツ一」に行きたいと考えていたのだが案の定シャッターは閉まっている。
こんなときは甲州街道を渡ってほぼ正面にある「心や」
「心や」はいつでも営業してくれている印象で安心できる。
なんとなく看板が変わったのかなと感じながらもそのまま入店し発券機前で気付く。
あれ?メニューが全然変わっている。
最初は暑いからつけ麺にしようと入店したのだが、つけ麺がなくなっている。
変わりに「もり中華」というメニューがあり、これがつけ麺のことなんだろうと分かったが、一番安いノーマルでも950円...以前より200円くらい値上がりしてないか。
最初から知っていたのなら心の準備もできていたはずだが、不意打ちだったので迷ってしまい、結局100円安い「中華そば」を押してしまった。
それでもノーマルのラーメンで850円は以前より100円は値上がりしていて、たぶん去年の消費税増税のときに値上げしたのだろうが、けっこう高く感じた。
まっ、でも久々に来たし美味しく食べれたらそれだけで満足できる。
注文時に背アブラの量を聞かれたので、せっかくだし「多め」をオーダー。
そして待っている間に店内を見ていると、初台に新店ができたきっかけで店名を変更したというお知らせに気付く。
けっこう最近の出来事のようだが、どうやら新店ができたことをきっかけに「心や」ではなく、近くにある姉妹店の「我武者羅」の名称に統一したようだ。
この際にメニューもリニューアルしたとのことだった。
それより気になったのが、以前は貼っていた「にんにくあります」のシールがなくなっていたことだ。
にんにくがなくなってしまったのか、シールが貼ってないだけで言えばもらえるのか不安になる。
そうこう考えているうちに配膳された。
おぉ!懐かしの背アブラたっぷりな中華そば♪
ノーマルで850円とはいえ具材がけっこうのってるので悪い感じはしない。スープに沈んでいるがチャーシューも3枚くらい入っていた。
いつもの通りまずはスープから。
すっきりとした煮干しの効いたスープに、やや触感を感じる背アブラがまろやかで旨い!!
さらに玉ねぎを含んで味わうと、大量な背アブラに玉ねぎのしゃっきり感と爽やかさ加わり一段と旨く感じられる。
そして加水率の高い麺をすする。
モチモチとした平打ちの麺はいくらでも食べれそうな触感で美味しい。
このままでも全然美味しいのだが、私の中では背アブラ系のラーメンにはニンニクが絶対に合うという価値観で生きているので、このラーメンには絶対にニンニクを入れたい。
どのタイミングで店員さんに聞こうかと考えながら、ひとまず味変にトッピングされていた岩のりを混ぜて食べてみた。
ん?なんか生臭い…なぜ岩のりに生臭さを感じるのだろう。
あえて癖をつける為に生臭さをつけているのかも知れないが、この岩のりには魚の生臭さを感じた。
この生臭さを打ち消すにはニンニクが必須と感じ、このタイミングで店員さんに「ニンニクありますか?」と勇気をだして聞いてみた。
すると店員さんの返答は「もう数年前に社長の方針でニンニクのサービスはやめてしまった」との事だった。
残念...ニンニクを置いていない背アブラ系のラーメン屋なら近所にもあるのに、ニンニクを入れた背脂ラーメンが食べたくてここまで歩いてきたのに…
だが、無料のサービスをやめてしまったのなら仕方ない。テーブルにあった一味と生姜酢なるもので味変をして最後まで味わって店を出る。
この2年の間に色々と変わってしまったんだな...
今現在のコロナ禍の影響で、生き残るための変化を強要されている時代なのだから仕方ない。「頑張って生き残って下さい」と心の中でつぶやくしか私にはできない。
想い出の味をまた食べたいと願うのも難しい時代になってしまうのだろうか。
こうなると幡ヶ谷ではあとは「コツ一」のみ。
近いうちに行ってみよう。
諸行無常を感じる一日でした。
ご馳走様でした。
東池袋系?「大勝軒」もりそば(中)+チャーシュー増し 850円
ラーメン好きなら誰でも知っているといっても過言ではない、伝説のラーメン店
私が初めて食べたのは伝説のマスターが引退したあと。
池袋東口(本店ではない)でたまたま遭遇し入店した。
当時は今のようなネット社会ではなかったので、情報といえばテレビや雑誌の影響が大きかった時代、「大勝軒」が閉店したときの行列はニュースにもなっていたので、当時の私でも知っていた超有名店。
いったいどんな美味しいラーメンが食べれるのか期待して、もりそばのあつもりを注文した。あつもりを注文したのは人生で初めて。
そして撃沈した…
甘い…甘すぎる…なんでラーメンなのにこんなに甘いんだ?
これがそのとき私が感じた正直な印象。
頑張って食べ進めたのだが、結局全部食べ切れず、最後は残して逃げるように立ち去った。
いくらお金を払っている客とはいえ、せっかく作って頂いた料理を残して帰るのはいつでも気がひけて申し訳なく感じる。できることなら最後まで美味しく食べたかった...
初めてなのに「あつもり」にしたのが甘味を強く感じさせる原因だったのかも、などと反省しながら帰宅した記憶がある。
それから何店舗か東池袋系「大勝軒」を見かけると訪問してみて、その中には行列を作っている代表店もあったりする。
あつもりはやめて、普通の「もりそば」か「中華そば」を注文することにして伺ったのだが、やはり美味しいと思わない...ラーメンを食べて美味しいと感じない方が珍しいのに、何故か東池袋系の「大勝軒」では美味しいと感じない。
だがネット社会になった今でも、ユーチューブで美味しいとか、知人からも旨いとかいう情報を聞くと当時の私の味覚がおかしかったのかもと思い、行ったことのない系統の店に行ってみたくなる。
そしてついに、東池袋系「大勝軒」の看板を掲げて美味しいと感じた店に出会った!
それが吉祥寺の「大勝軒」である。
こちらの店では以前、普通盛(2玉)を注文して物足りなかったので、この日は3玉の中盛をオーダー。
さらに+100円でチャーシュー増しができるのに気づいて思わずポチっとボタンを押してしまった。
麺と一緒にどんぶりにのっているのが+100円分のチャーシューで、もともとつけ汁の中にも2枚チャーシューが入っている。
まずは麺から。
東池袋系「大勝軒」といえば太麺で加水率が高めのもっちりとした麺が特徴のように感じていたが、こちらでは中太くらいの麺。だがコシもしっかり感じる旨い麺。
そしてつけ汁につけてすすると、魚介の風味と醤油の味をしっかり感じて旨い!
今風な進化系ラーメンとは一線を画すような懐かしい味わいながらも、けっして廃れないだろう飽きの来ない味わい。
大盛を注文してもどんぶりにすのこを張っていて、見た目よりも量が少ない店も多いのだが、こちらではそんな小細工などなくどんぶり一杯に麺が沈んでいてボリュームたっぷり。
並と中でこんなに量が違うのかと思うほどの圧倒的なボリュームを感じながら、まずはノーマルで十分に味わったあとニンニクを投入する。
一気にパンチが加わり、ジャンクさも増して幸福感が増していく。
そんな中、個人的にこれほどの麺量を一度に食したことがないことに気付いた。
並では物足りなく感じたのに、中盛にするとこんなにボリュームが違うのかと思ったのだが、これが自分が美味しく食べれる限界を知るきっかけにもなった。
ニンニクを投入したあと、麺にコショウを振りかけ味を引き締めてようやく残り3分の1ほどに到達。
ここで豆板醤を投入すると辛みと酸味を感じて飽きさせない。
というかすでに腹一杯...コンディションが良い日でもこれが自分の限界なのかと思い知らさせてくれた。
だが美味しい料理を残すわけにはいかない。最後は酢をいれて酸味を増し、麺と具材は全て完食。
スープ割まではきつかったので、そのまま何口かつけ汁を味わい店をあとにした。
もう腹はパンパン。
私にとっては麺量は300グラム代が適量。400グラムを超えると苦しくなる。
それを実感したこの日だった。
これまで食べたことのある東池袋系「大勝軒」とは別物の味わいの店舗ではあったが、卓上の調味料は同じような種類だった。
そしてこの値段でお腹がはち切れるほどボリューム満点でコスパは抜群。
ん?これが伝説の東池袋系「大勝軒」の心意気なのか。「腹いっぱい食って行けよ」と...伝説のマスターの優しさを感じられる一杯。
また伺います。ご馳走様でした。